『 魔法使いのおばあさんにもらった 不思議な一粒の種 』

2020年12月4日

12月に入ってからサウンドヒーラーで素晴らしいシンガーでもある植田あゆみさんの開催される

『風の時代のレメディ講座』という最高に楽しい楽しい集いに

毎晩参加しています。

あゆみちゃんを知ったのは、友人が『Wings to Fly 』という曲をFBでシェアしてくれたのがきっかけで、

その後、様々な場面で、彼女の美しい歌声は私の心を開かせてゆくことを助けてくれました。

 


数年前、当時シンガポールで、『Whings to Fly』を聴きながら一緒に歌っていたときに出会った翼を広げたような空のアート

 

自分の為に何か幸せになることをすることに

罪悪感を覚えやすかった私が

10年前に大きな転機を迎えそれをきっかけに徐々に、徐々に自分の内へと意識を向けていき

この参加を決めたことは

その最後の最後に残っていた、自分で課した制限を

カランっと、とることに繋がっていました。

 

瞑想の後、それぞれが創造の時間を過ごし、最後にあゆみちゃんが生み出してくれたしつもんに答える。

それぞれの方が皆本当に感性も表現も素晴らしくて

こうやって、湧き出る感覚を素直に表現できるって

やっぱり自分も気持ちがいいし、

そういう方達と繋がりあえて素敵な感性を感じさせていただいて

その方々の内の世界観を感じさせていただくのも、最高に幸せだなって

毎日いっぱいの感謝と共に感じています。

 

この幸せな感覚、この先皆さまにも還元していきますね。

 

 

そしてね、今日受けとったしつもんは、

〜魔法使いのおばあさんにもらった不思議な一粒の種〜
の続きを好きに書くとしたら?

というしつもん。

そこで思い出した真っ白な世界は

どこか遠い原始の魂の記憶にも似た

そんなストーリーでした。

その10分で湧き出てきた物語。

 

よかったら読んでね。

 

 

『 魔法使いのおばあさんにもらった 不思議な一粒の種 』

 

ある冬の静かな夜

おばあさんが、暖炉のそばに私をそっと呼びました。

 

 

私のおばあさんは、不思議な人。

 

いっつも木とか、空とか、風と話しているし

よくわからない瓶がおばあさんの棚にはいっぱい並んでる。

 

それにね、なんだか気のせいかもしれないけれど

風や樹々やお花たちも、それに答えているような気が

ふっとする時がある。

 

 

私、おばあさんの秘密を知ってるの。

 

きっと、おばあさんは魔法使い。

 

だって、本で読んだことがある

薬草に囲まれたあの魔法使いと、そっくりだもの。

 

静かな部屋に響く

パチパチとはぜる暖炉の音が

より一層静かになった時

ようやく

おばあさんが、口を開いた。

 

 

『私はね、光の降り注ぐ

白い雪に囲まれた小さな村に住んでいた。

 

一年中雪が溶けない

そんな寒いところで

 

だから、私の一番目にする色は

雪の色だったの。

 

私は

山々の雪解け水がさらさらと溶けてできた

小さな小川のほとりが大好きで、

 

その透明な水が

流れてゆくのを

静かに眺めて

その音や

時折聞こえる樹々から雪が落ちる音を

感じるのが

大好きだったの。

 

私は、そんな白い世界で育ったのよ。

 

ある日、太陽がいつもよりも輝いていて

その光が流れる水に降り注いだ時

 

見たこともないような色が

水面に煌めいた。

 

 

白い世界にいた私は、それが何という色かもわからなかった。

 

これはね、私が色を感じて知った

最初の瞬間だった。

 

それは、太陽の光が届けてくれた

色とりどりの光の色の贈り物だったのね。

 

私が瞬間瞬間に色が変わる美しい光に

目も心も奪われていると

 

どこかで

コツンっという微かな音を感じた気がして

私はその音を探した。

 

すると

冷たい透明な水の中を

小さな種が流れてきて

 

また

 

コツンっていう微かな音を立てて

私の足元で止まったの。

 

太陽の光のいっぱいの色があたった

その白い種は

 

まるで生きているように

揺らめく色々に満ちていて

 

思わず

私は冷たい水に手を入れ

そっと、その一粒の種を

手にとった。

 

ほら、見てごらん。

 

これがその時の種だよ。』

 

と、おばあさんは

白く硬い、でも艶やかな美しい種を

私の掌にそぉっと置いて

どこか

ほっとしたように

また

ゆっくりと話し始めた。

 

『私はね、

あの時、種のささやきを聴いたの。

 

この種は大きな大きな木になる。

 

美しく、人々が集う優しい樹になるの。

 

葉っぱはハート型で

薄い黄色のクリーム色のような色の

可愛いお花をつける。

 

お花はね、柔らかな葉のような透けて葉脈がレースのように見える苞に包まれて

出てくるの。』

 

おばあさんはそう言って

どこか遠くの方を仰ぎ見ながら

うん、これでいい、というような顔で

私の目を真っ直ぐに見ながら言った。

 

『あなたは、あなたの木を

大切に育ててね。

 

太陽と透明な水の贈り物の

この白い光の種は

私に、沢山の色の経験させてくれて

数え切れないほど沢山のことを教えてくれた。

 

あなたの樹

あなただけの樹を

大切に育ててね。』

 

そういうと

おばあさんは、何か不思議な葉っぱのいっぱい入ったお茶を

幸せそうに

飲み始めた。

 

私は

おばあさんにもらった種の感覚を掌の中に確認して

ちょっと額のあたりがすぅっとするそのお茶の香りを感じながら

窓から空を眺めた。

 

窓辺の寒さにブルっとした時

星たちが一瞬キラリと光り

その途端

空いっぱいに輝く星たちのおしゃべりが

感じられたような気がして

ドキッとしておばあさんを振り返ると

 

満足そうに

ちょっといたずらっ子みたいな微笑みを浮かべているおばあさんと

目があって、

さらにドキッとして目を逸らした。

 

なぜだかよくわからないけれど、

ただの一粒の種のはずのこのかたまりは

とてもとても大切なもののような気がする。

 

だって、なぜだか私の手のひらにあって嬉しそうだもの。

 

私の樹。

 

いったいどんな樹?

 

どんな色?

2 People reacted on this

  1. あいあい〜

    もう素晴らしすぎるよ

    私、このおばあさんになった錯覚におちいったよ。

    なんだか懐かしくて、あいあいの紡ぐこの物語の世界観にどっぷりハマってしまったよ。

    お話では種が存在するけれど、私たちは今その種を知らないうちに受け取って、ハートの中に抱擁しているんだと思う。

    もう、あゆみん、感謝しかないよ〜❣️

    1. ふきちゃん、すっごく嬉しい!ありがとう♡
      あゆみちゃんに感謝だね(^ー^)
      幸せだー!

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