神聖さ

私たちは誰もが内に最も純粋な神聖さをもちここに存在していて。

その神聖さは一人ひとり、

質も、あり方も、響きの放ち方も彩りも全く違う。

神聖さというと、その言葉の浸透の仕方から

崇高なような感じがするかもしれないけれどもなんだかそれは違うように思うのです。

もちろん、崇高なのだけれども、なんというか崇めたり、特別なものとしたり、綺麗事のようにではなく。

本当に純粋に自分の源泉として誰もが持っているものだから

特別なのだけど、あたりまえなのです。

今、日本に滞在をしていてイベントやワークショップを通して沢山の大切な方々からどうしようもなく溢れるように響いているそれぞれの美しさを感じるたびに、

心から大切に思うのです。

私たち一人ひとりがそれぞれに持っている神聖さの豊かさのこと。

ある人の神聖さは、優美で優しい感じでその響きが何かに触れるたびに癒しを起こしているのかもしれない。

ある人の神聖さは、勢いに溢れていてその響きが何かに触れるたびに停滞していた何かが動き出したり豊かな循環が始まるのかもしれない。

ある人の神聖さは、何かの中に美しさを見出し、それを大切な宝物のようにそっと差し出すようなまなざしそのものなのかもしれない。

ある人の神聖さは、まるで小さな子供の笑い声が放たれる時の光の粒子のように喜びに満ち満ちていてその響きに触れるだけでそのものは大切な自分の純粋な煌めきを思い出すのかもしれない。

ある人の神聖さは、空間全体を包み込むように、そっとただただ愛を送り続けるように寄り添うような感じで、その響きに触れたものはただただ安心してそこに存在していられるのかもしれない。

ある人の神聖さは、源のひとつの響きのように、全てを抱くまなざしを向けながら、その響きに触れたものの魂の扉を開けてゆくように輝きを広げてゆくのかもしれない。

こんな風に、何一つとしてかけることのできない私たちは

たくさんの、たくさんの要素を持ってここにいる。

個として存在している自分が

その神聖さや可能性を響かせることができない時

地球上には、その響きは存在することができないのだって、なんだか涙が溢れそうになるのです。

自分を大切にするって、

自分の中の源泉からどうしようもなく溢れたがっている流れの流れ道を生んであげることでもあると思うのです。

ふっと感じたことを自分で叶えてあげる。

その全ては、日々の営みの中にあって

なんでもない当たり前の毎日の一瞬一瞬にある。

朝起きてベッドを整える時とか

窓を開けて風を感じ、空気を吸い込む瞬間とか、

朝ごはんのお味噌汁を作る瞬間の心のあり方とか、

その全てが尊く

私たちはその全てに自分という存在の神聖さだったり、持って生まれてきたあらゆる可能性を浸透させるように生きていく。

今この瞬間を生きるとは、きっとそういうこと。

なんでもないと感じる自分を極めることが

結果全てのためになってゆく。

20代の頃にどうしようもなく湧き起こるように感じた、

『丁寧に生きたい』ということは、

そういうことでもあるのだと改めて感じています。

命の鼓動が、この地球で響くのは時の限りがある。

もう、自分でない音を響かせている場合ではないのだと

思うのです。

私は、私の音が聴きたい。

私は、あなたの音が聴きたい。

響きあい、全体となるために。

自然の響きの翻訳家

藍色の樹　青山 愛

青山 愛

植物には、私たちの五感を優しく呼び醒ましてくれる力があります。植物の力を借りるフィトセラピー、ライフツリーカードを用いたグループセッションの他、しつもん読書会も毎月開催しています。