光に向かって

2022年3月16日

この世界の全てが

その光を反射し

また同時にその光を内包する。

一粒の光は

自身が輝きを発することに気づいた途端に

途端に輝きが大きくなり

その輝きはある光の大きなところへと向け

成長してゆくだろう。

周りのもの全てに栄養を与えながら

同時に

周りの本質ではないもの全てを溶かし

そのもとの姿に戻すのを手伝いながら

成長してゆくのだ。

やがてそれは大きな樹となり

周りの全てにその大きな光の源泉からの光を反射し

自身の光と混ざり合い

美しい色の音楽を奏でてゆくのだろう。

その音楽は風と共に流れてゆき

地球を美しい音色で満たし

心の耳で聴くものの琴線を響かせる。

その樹になる美しい花々は

甘い蜜をたたえ

芳しい香りで周りのそれに同調するものをひきつける。

やがて実になり

その甘酸っぱい果実は

それを口に含む全てのものの内に

喜びと感謝を喚起する。

大地に降り立った種は

その始まりから今までの全ての記憶をもち

可能性に満ちた輝きを内に秘め

時を待ち

柔らかくなりゆく核から

その小さな芽を出してゆく。

その小さな芽は

新しく

とてつもなく若いが

同時に

大木の全ての記憶を内に秘めている。

そうして巡る光の生命。

心の耳で聴くものたちよ。

その生命の音楽が

貴方にそっと流れこむ。

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