星々がそれぞれの軌道で出会うとき

2024年9月20日

 

 

人という存在は、まるで大きな大きな宇宙に輝く星のようだと

感じることがよくあります。

 

一人ひとりに、独特の輝きを放ち、粒子の放ち方も、軌道の描き方も、スピードも、回転の仕方も、色合いも、全く違う。

そんな星々が宇宙には無数にそれぞれの軌道を描き

存在している。

 

感じてみてください。

その光景を。

 

そっと肉体の瞳を閉じて。

 

魂のまなざしを開いて。

 

深く呼吸をして。

 

そっと、

宇宙を見守るように。

 

そして今度は自分という存在の星から、広大な宇宙をみるように。

 

 

人生において一つところに集まり何かを生み出すとき、

それはまるで

それぞれの軌道が重なり合う交差点のように私は感じます。

 

私にとって大切な仲間とは、そういうものなのかもしれません。

 

それぞれの輝きを純粋にはなち

それぞれの軌道を気持ちよく進んでいる。

 

そんな流れの中で

ふとまなざしがある磁力に惹きつけられるようにむく方に存在する星々。

そんな時、地上において肉体がある私たちはともに何かを創造する仲間として動き時を共にする。

 

人生では、出会いもあれば別れもあります。

星々が軌道を描き宇宙を旅するとき、

同じ方向へ進む時もあれば

違う方向へ進む時もある

同じ流れにいる時もあれば

違う流れに枝分かれしてゆくときもある

宇宙には時空間はないから、瞬間で消え、現れるように見えることもある。

その全ては、星々にとって大切な流れなのだなと、思うのです。

 

自分でないものになって輝こうとする時

星は輝きを失うかもしれない。

でもそれは輝きがなくなったのではなくて、本来の輝きの上に違うものを纏って見えなくなっているだけ。

だとしたら、シンプルに纏った衣を脱げばいい。幾つでも、いくつでも。

 

自分の軌道がわからなくなり、自分の輝きがわからなくなった時

宇宙に取り残されたように焦りを感じ、SOSを点滅するように助けを求めることもあるかもしれない。

そんな時、宇宙は優しく純粋な闇で星を抱く。

その星が探しているものは内側にしかないものだから、その星が暗闇の中で再び自分の光を見出せるように、静寂の中でその星の鼓動の音を感じることができるように。

優しく抱く。

 

大切に大切にしたいからと、

自分以外の星々を、まるで衛星のように周りに囲うことは

その星々の本来の軌道を奪うことになるのかもしれない。

だとしたら、

どうすれば自分という星も、大切にしたい仲間の星々も、

それぞれの軌道を描き輝きを放ちながらも繋がりあっていられるかを思考すればいい。

 

でも

なにがあったとしても

どうしたってかけがえのない宇宙にたったひとつのあなたという美しい星は、

あなた独自の軌道を描き、あなた独自の輝きを放つ道へと

戻ってゆくものなのだと、思うのです。

 

それが自然だから。

 

この宇宙は”ひとつ”だから

本当は、あの星も、この星も、同じひとつの存在。

でも、それぞれ違う、ひとつのカケラ。

 

そのカケラがその星の独自性を発揮し始める時

個であり全体であるが可能になる。

 

そして、

星々が出会い、響きあい、光あい、繋がりあう瞬間に生まれるその響きは

宇宙全体に響き、そしてその星々にしか放つことができない何かを放射する。

それはその瞬間が終わってもなお

静かに宇宙空間へと溶けてゆく。

 

一つの星の中で起きた癒しの響きは

その瞬間に宇宙全体へと光を放つ。

その癒しの振動を感じた他の星々もうちに秘めた共鳴するものを解き放ちやすくなる。

 

人の命って

本当に素敵なものだと、思うのです。

 

だから、時にこうやって宇宙に思いを馳せながらも

今この瞬間に感じる感性を研ぎ澄ませて

生きてゆきたいと、思います。

 

 

自然の響きの翻訳家

藍色の樹 青山 愛

 

 

 

 

2 People reacted on this

  1. 愛さん、
    この広い宇宙で、自分らしく生きられる。
    気持ちが安心して自由に解放されるように感じられました。まるで自分が小さな星になって広い宇宙の海を泳いでいるような飛んでいるような感覚です。出会いを喜び、また離れ、どこまでもどこまでも気持ちがよかったです。心にとめ日々を生きていきたいと思いました。

    1. ありがとうございます。
      大切に受け取りました。とっても嬉しいです♡

      20代の頃、大好きなアラスカの写真家である星野道夫さんの素敵な言葉に出会いました。
      ”オオカミの徘徊する世界がどこかに存在すると意識できること…
      それは想像力という見えない豊かさをもたらし、僕たちが誰なのか、
      今どこにいるのかを教え続けてくれるような気がするのだ。”

      その瞬間に、私の中の何かが急にぐんっと広がったのです。
      いただいたコメントを読んで、その感覚を思い出しました。
      ずっと大切にしていたい、感覚です。

      ありがとうございます。

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