氷に閉ざされた翼たち

2023年8月5日

 

明け方にさしかかるころ

月と大気の呼びかけで目が覚めた。

 

その瞬間

夜空のもと

ライアーを奏でる光景がとどく。

 

まだ眠い時分に。。。とベッドに戻ろうとしたけれど

静かな切実さを感じて

ライアーとクリスタルを手にテラスへ。

 

あまりにも気持ちがいい空気感に満ちていた。

 

ライアーは、水の女神から受け取ってうまれたという音階の

娘が彫った小さめなライアー。

 

奏ではじめた瞬間に

風が私を通っていった。

 

まるで我が子を胸に抱くような

深い優しい愛の響きが湧き上がる。

 

ライアーの音と

愛の響きと祈りを

溢れゆくままに大気へと届けてゆく。

 

風がそれを運んでゆく。

 

私が音を奏でるのは

ただおとを出したいからじゃない。

 

言葉には到底ならない響きそのものを

届けてゆく通り道となるためだ。

 

言葉を介さない存在たちとのやりとりのためだ。

 

その響きの流れの粒子たちが

時がたち

静かに私の中に着地するころ

ようやく言葉となってあらわれ出ることができるから

 

私は静かに細やかな雪が降り積もるように

心をシンとさせ

ただその光景をみまもる。

 

その際のライアーの音、録音しました。

『 祈り 月と大気とともに 』

写真はその際に持っていたクリスタル。

終わった後に、熱を帯び熱くなっていたクリスタル。

 

氷に閉ざされた羽が

ゆっくり姿をあらわそうとしている。

 

そんな風。

 

2023年 8月4日

 

 

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